傍爾本(ぼうじもと)城

2015年4月27日撮影


◆別名:

傍止本城 : 傍示本城

 

◆所在:

東郷町春木字市場屋敷

 

◆交通:

国道153号線豊田西バイパスを東に進み、知々釜の信号交差点で県道57号線を南下する。

1km進んだ深田の信号交差点を左折。次に見える傍示本の信号交差点を直進し、130m程進んだ辺りに、右に入る路地がある。路地を入った50m先に傍示本公民館が建っている。

 

◆歴史:

鎌倉時代に加藤安俊が築いたとされる城。

傍示とは主要街道脇に立てられた国境を示す標識で、この地には古来から尾張と三河を結ぶ主要街道があった事が伺える。

 

小牧長久手の戦いでは岩崎城主の丹羽氏次の弟である丹羽氏重が傍爾本城主となり、豊臣方で中入り作戦を敢行した池田恒興に攻めかかり、足止めに成功するものの討ち死にを遂げた。

傍爾本城が丹羽氏の支配する事になった経緯は不明だが、氏次の妹が加藤家に嫁いでいるので、婚姻によって氏重が城主になったと思われる。

 

丹羽氏は後に伊保城1万石に移封され、本拠地の岩崎城と共に傍爾本城などの城も廃城になったと思われる。

 

◆現在:

傍止本公民館に城跡の碑が立っているが、遺構などは存在しない。


城跡碑は傍止本公民館脇に建っている